多田グループ
熱音響エンジン・冷凍機の高性能化
気体の圧縮・膨張による微細流路内での熱輸送現象を利用した熱音響エンジンは、廃熱や太陽光など多様な熱源に対応可能な環境調和型のエネルギー変換技術として注目されている。本研究は発振開始温度の低減とエネルギー変換効率の向上を目的に、蓄熱器構造の改良に取り組んでいる。また、蒸発・凝縮現象組み合わせた湿式型の開発を進めている。

生体・食品の高品質凍結・解凍技術の開発
生体組織や食品の凍結過程をミクロ伝熱の観点から調べ、凍結損傷の機序を追究している。細胞内外からなるセル要素の集合体から凍結・解凍モデルの構築、マクロ伝熱と細胞の生死や食品の品質変化を連結する階層的取扱いを追究している。また、凍結過程における過冷却現象の能動的制御技術、超音波を利用した高品質解凍技術の開発を進めている。

小麦プロトプラストの凍結・解凍におけるミクロ挙動https://g.ted-jsme.jp/15001.html
エネルギーハーベスティング技術の開発
熱エネルギーを電気に変換する熱電発電は,太陽光を熱源とすることでクリーンかつ持続可能なセンサー用電源として期待されます.本研究では,日中及び夜間の発電を可能とするため,熱電発電と潜熱蓄熱を組み合わせたソーラー発電システムの試作と性能解析を進めています。

多成分系のミクロ凝固と伝熱
材料製造、生体・食品の凍結など多成分系の凝固では、液相と固相の領域間に溶質の排出を空間的に取り込む固液共存の領域(マッシュ域)が出現する。新材料創成の基礎として、マッシュ域の形成機構とミクロ性の固定を追究している。

伝熱促進・制御技術の開発
伝熱促進・制御技術の開発はエネルギー有効利用の基本となる、本研究室では,電場によるイオン風を利用した対流熱伝達の促進、電場による固気混相流の制御による伝熱促進など、各種の伝熱促進技術の開発を行っている。